日本と中国のトイレ事情の違いまとめ|中国渡航前に知っておきたい5つのポイント

日本と中国には、同じアジア圏でありながら、意外と大きな生活習慣の違いがあります。

そのなかでも、日本から中国へ旅行・留学・出張で行く方が特に戸惑いやすいのが「トイレ事情」の違いです。事前にポイントを知っておくことで、現地でのストレスをぐっと減らすことができます。

この記事では、日本と中国のトイレ習慣の主な違いを5つわかりやすく解説します。

これから中国への渡航を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

トップ画像出典:https://pixabay.com/photos/toilet-paper-background-sold-out-4958068/

目次

日本と中国のトイレ習慣で一番の違いは?

https://pixabay.com/photos/man-thinking-doubt-question-mark-5723449/

日本と中国のトイレ習慣で、最も大きなポイントは次の点です。

中国では、基本的にトイレットペーパーをトイレに流さない場合が多いということ。

多くのトイレでは、使用後のトイレットペーパーを便器に流すのではなく、個室内に置かれたゴミ箱に捨てるスタイルが一般的です。

なぜトイレットペーパーを流してはいけないのか?

主な理由は以下の通りです。

  • 紙質の違い:中国で一般的に使われているトイレットペーパーは、日本の水解性の高いペーパーと比べて水に溶けにくいものも多く、そのまま流すと排水管が詰まりやすくなります。
  • 設備や水圧の問題:古い建物や地方のトイレでは、水圧や配管の構造が十分でない場合があり、大量の紙を流すと詰まりの原因になります。

一方で、

  • 新しい大型ショッピングモール
  • 新しめのオフィスビル
  • 多くのホテルや一部レストラン

などでは、日本と同じようにトイレットペーパーを流しても問題ないトイレも増えています。

判断ポイント
  • 個室内にゴミ箱がある場合は、トイレットペーパーはゴミ箱に捨てるケースが多いです。
  • ゴミ箱が無い場合や「紙は流してください」と明記されてる場合は、流してOKの仕様であることが一般的。

日本と中国のトイレ事情:主な4つの違い

https://pixabay.com/photos/restroom-sign-restroom-sign-symbol-983390/

トイレットペーパーを流さないという点以外にも、「中国のトイレ事情」には日本と異なるポイントがいくつかあり、ここでは代表的な4つをご紹介します。

① トイレットペーパーがないことが多い

日本の公衆トイレでは、ほとんどの個室にトイレットペーパーが備え付けられていますよね。

一方、中国の公衆トイレや公共施設では、

  • 個室内にトイレットペーパーが設置されていない
  • 入り口付近に共用のペーパーホルダーがあり、必要な分だけ自分で取ってから個室に入る

といったスタイルが珍しくありません。

そのため、中国滞在中はポケットティッシュやウェットティッシュを常に持ち歩いておくと安心です。

とはいえ、中国ではコンビニやスーパーで携帯用ペーパーが簡単に購入できるため、日本から大量に持ち込む必要はありません。

② いわゆる「和式(しゃがみ式)トイレ」がまだ多い

中国では、和式トイレが今も多く残っています。

上海や北京などの大都市でも、公衆トイレや多くのレストランでは、和式トイレがメインで洋式は1つだけといったケースが多いです。

比較的新しい商業施設やホテルでは、洋式トイレがメインになってきています。和式に慣れていない方は、洋式の多い場所でこまめにトイレを済ませておくと安心です。

③ ウォシュレット付きトイレはまだ少ない

日本でウォシュレット付きのトイレを普段からよく使う方に注意していただきたいポイントは、中国にはまだまだウォシュレット付きのトイレが少ないという点です。

中国でも一部の高級ホテルや新しい施設ではウォシュレット付きトイレが導入されていますが、一般的にはまだ普及率は高くありません。

そのため、普段からウォシュレットをよく使う方は、事前にトイレ用のボディーシートやウェットティッシュを持ち歩くと良いでしょう。

④ オープンな「ニーハオトイレ」

中国のトイレ文化を語るときによく話題に上がるのが、いわゆる「ニーハオトイレ」と呼ばれるタイプです。

ニーハオトイレとは、個室同士の仕切りが無いものや扉が無いもの、隣の人と目が合ってしまうような造りのトイレです。

農村などでトイレは共同で使用し、また汚物を肥料として回収する際の実用性等が重視されていた時代に多く造られたトイレと言われています。

現在の都市部(上海・北京・広州など)では、こうしたトイレはかなり減っており、観光エリアではあまり見かけません。

ただ、地方の農村部などに行くと、今でも残っているところ場合があり、筆者は新疆ウイグル地区やアモンなどで見かけたことがあります。

おまけ:中国語で「手紙」はトイレットペーパー?

https://pixabay.com/photos/federal-election-letter-choice-2718933/

日本語と中国語では、同じ漢字でも意味が全く違う単語がいくつかあります。

その中でも「手紙」が中国では「トイレットペーパー」という意味になるというのは、聞いたことがあるのではないでしょうか?

しかし、現在ではトイレットペーパー を「 卫生纸(ウェイシェンジー)」と呼ぶのが一般的です。

そのため、中国に行ったときに「トイレットペーパーはありますか?」と聞きたい場合は、「有卫生纸吗?(ヨウ ウェイシェンジー マ?)」と覚えておくと安心です。

まとめ:中国のトイレ事情を知っておけば不安は減らせる

中国のトイレ事情は、日本と比べると「戸惑うポイント」はあるものの、事前に知っておけばほとんどが対応可能なものばかりです。

今回の記事では、様々な違いの中でも特に代表的な下記の5つの違いについてご紹介いたしました。

日本と中国のトイレの違い
  • トイレットペーパーをトイレに流さない
  • トイレットペーパーが備え付けられてないことが多い
  • 和式トイレが多い
  • 洋式トイレでもウォシュレットが備え付けられてないことが多い
  • 地方の公衆トイレではオープンなニーハオトイレがまだある

上記の違いを頭の片隅に置いておけば、中国旅行・出張・留学中の「トイレ不安」はかなり軽くなります。

是非今回の記事を参考に中国生活を楽しんでみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次